ハイスぺ彼氏と共に上昇した君へ

今週のお題「あの人へラブレター」

 

 

***

 
君と僕は田舎の高校の同級生だった。
 
君とはいつのまにか仲良くなって、よく話すようになった。
 
ほどなくして僕は君のことを好きになったのだけど、関係が崩れることを恐れて
告白はできないでいた。
 
 
就職を機に上京したとき、君と近くの職場になると知って嬉しかった。
あのときはとにかく何度もデートに誘った。たまに食事に行くことができた。
 
君はいつもどこか不満そうだった。
 
 そのころに参考した書籍
LOVE理論

LOVE理論

 

 

 
それからというもの、たまに食事に行く仲を3年ほど続けた。
僕は次第に恋愛感情を切り離すことができ、彼女もできた。
 
君にも彼氏ができた。
それも既婚で年上の経営者。
年齢も親子のように離れていた。
パパ活パトロンのような側面があったかもしれない)
 
その頃から君は僕のような同級生や、会社の同僚を蔑むような態度を取っていた。
着ている服もだんだん派手になってきた。
 
モデルのような写真をアップしていたSNSのフォロワーも1,000人を超えるよう
になった。
見知らぬおじさんから頻繁に「〇〇チャンカワイイね!」みたいなコメントが届
いていた。
 
僕は君に会うことが辛くなってきた。凡庸な毎日を過ごす自分と比べて、
君があまりにもキラキラしていたからなのかもしれない。
 
それから僕が君に連絡することはなくなった。
見ると辛くなる君のSNSフォローも外した。
 
しばらく経ち、ある事件が起きた。
終電と駅のホームで君とばったり会ったのだ。
 
僕はビックリしてあまり反応を返せてなかった。
 
後日、気になって君のSNSをのぞいてみると、
「高校の同級生に会いましたが、嫌な顔されて傷つきました。もう二度と会いません」
と書かれていた。
 
一気に血の気が引いた。
コメントを含め、一つ一つに傷ついた。

その後、君に抗議して投稿は削除してもらったが、それから一切連絡を取っていない。

 

いつのまにか君はSNSを凍結し、会社も辞めてしまったようだ。

 

僕は時々、君のことを考える。

そして労働に縛られた自分と、高級な服を着て、コース料理を食べている君を比べ、妬む。

 

「いい思いしやがって」

「女はいいよな」

そして

「なんで俺じゃダメだったんだ」

 

 

いろんな負の感情が溢れて、考えたこと自体を後悔するのだ。

 

いまは若さ故に、この想いを反骨心として消化することくらいしか思いつかない。

くやしさを胸に仕事や勉強、遊びに集中し、今を楽しむべきなのだ。

 

 

いつかいろんな事柄を清算し、どこかでばったり会ったとしても

「いろんなことがあったね」と笑いあえる未来があるといいなぁ