副業ブーム批評と私の生きる道

最近、副業ブームだと言われている。

 

働き方改革の推進により、歴史ある国内企業でも副業が許可され始めた。

旧来の終身雇用や年功序列の日本企業的な働き方は否定され、ITを駆使し場所や時間を選ばないフリーランスがもてはやされている。

 

ブームの背景

これだけ奔流とされているのは事情がある。

それは皆が抱く近い将来の不安感だろう。

 

かつて一般的だった(と思われる)結婚し、妻は専業主婦で複数人子どもがいて、高校から私立に入れてマイホームと車を購入するというのは今や幻想に近いものとなっている。

しかし、高卒技能職の私の周りでもその価値観は根強く、そのかつての理想を実現するためか、”生活残業”を行っている人がかなり多い。

従って必要のない残業が膨らみ、労働生産性が落ちる。

 

私の職場でもIT化や自動化を推進しようとすると、「残業ができなくなる」という理由で反対される。これはマジな話だ。

 

そんな形で日本企業は大手ですら疲弊しているのに、安定した雇用や収入条件は高学歴の学生が独占する。

子育てをしようにも教育費は年々増加傾向で、いまや大学生の半数は奨学金を受給している。

さらに平均寿命は延び続けているにも関わらず、年金収入の期待値は下がる一方だ。

 

そんな労働者と生産性低下に頭を抱える経営者、税収を増やしたい国の利害が一致し、件のブームに繋がっているのだろう。

 

取り残された普通の人

私が通勤中によく聴いている新進気鋭のメディア Voicyでは、サウザー、イケハヤ氏らがランキング上位に食い込んでいる。

彼らは日本人として保守的な働き方や労働者を否定し、労働力を搾取される立場からの脱却を促している。

 

私自身、これまでそういった視点から自身を見つめなおす機会はなかった為、彼らのコンテンツは大変有意義なものだと思った。

 

サウザー氏は、労働者は商品を持っていないが故に搾取され続けると論じる。たしかにそう思う。

 

でもそれって誰でもできるわけじゃないよね…

 

ここで私が言いたいことはまさにここで、誰にでもできない=再現性が低いことに生活スタイルをシフトできる人は圧倒的に少数だと思う。

人間は本能的にリスクを恐れる。故に組織をつくり、保障を整備し、リスクを分散させてきた。

 

副業ブームはある意味今までノーリスクとして考えられた企業勤めをリスクとして捉え、自身のスキルを活かした収入源を得るという流れがある。

しかしそれができるのは高度なスキル持ち、リスクを取れる決断力をもつ人物に限られる話であり、大多数の普通の人には現実的ではない。

 

さらに言うと、普通じゃない人は早かれ遅かれ日本企業体質には馴染めなくてとっとと辞めているだろうし、もはや副業ブームとはは関係ないと思う。

サウザー、イケハヤ氏らもブームのずっと前から脱サラしているのだ。

 

普通の私の今後

そんはパンピーな私がブームに乗せられ、現行の生活を乱暴に否定することは間違っていると思う。そして漠然と行動しても失敗する。

私は下記のポイントから、できる限り自らの不安をもう一度見つめなおした。

  • 会社の給与制度
  • 福利厚生
  • 会社の経営状況
  • 事業内容
  • 現在の資産残高
  • これから必要になるお金
  • 現在の収入からどう備えるのか
  • やりたいこと
  • ほしいスキル

これらを徹底して調べることで、不安は消し去った。

これからの行動方針はこうだ。

束縛される要素を取り除く

  • マイホームは購入しない
  • 失業してもある程度暮らせる防衛資金
  • 共働きをする

副業はせずに自己投資をする

  • 生活残業はしない
  • 有給を積極的に利用
  • 会社での立場を過剰に気にしない
  • 趣味や学習を優先する

変化に敏感

  • 社会情勢に気を配る
  • 複眼的な思考 無配慮に非難しない
  • 変化敏感であるが流されない。哲学を養う

 

以上が、普通の持たざる者である私が前向きに生きていく道しるべである。

 

こういった性質を持っていれば、いつか何かしら高度なスキルが発掘されるかもしれないし、ビジネスモデルの発想が鍛えられるのではないかと自分に希望がみえてきた。

 

いま、ブームの影響で漠然とした焦りや自らの状況に不満を抱いている人が多いと思うが、まずは上記を参考に自分の状況を徹底して見つめなおして欲しい。

あなたの人生価値はあなたが決めるものなのだから。

 

最後に未来予想をしておくが、景気が後退の波が来れば安定を求めて副業ブームは去り、改めて日本企業が脚光を浴びる場面が来る。

それの善し悪しはわからないが、ブームに翻弄されることなく、幸福度が高い人生を歩みたいものだ。