安くて早い仕事術。工場勤務者編

工場勤務の会社員となって10年近く経った

 

様々な会社やグループに所属しながら、どこに行っても仕事が早いといった評価を受ける。

あくまで周囲との相対的な部分だと思うけれども、自分なりに意識していることを書いておきたい。

 

1.がむしゃらにやらない

かつて私は努力を美徳とする人間だった。

野球をやっては、休日に素振りや走り込みをする。学校の勉強では教科書を読み、理解するように努める。

しかし、スポーツや勉強の世界というものは残酷であり、明確な順位や実力差が浮き彫りになる。結果として私はどの世界でもトップ集団に入ることはできなかった。

努力のしかたが間違っていたのだ。

 

確かに、努力を継続するということはその才能を磨くことに必要不可欠なファクターではあることを否定しない。

しかしその先にある成果を見据えながら、努力の方向性を修正することが努力そのものと同等に大切であることに会社に入ってやっと気が付いた。

 

会社は労働力を通じて商品を生み出す故に、社員一人一人に業務が割り当てられる。

私のような工場勤務でもそうであり、新入社員だろうが作業単価は変わらない。

つまり、いかなる状況でも安く、早く、一定のアウトプットが求められる。

 

幸い(?)私が所属部署にとって初めての新入社員であった為、誰も新入社員向けの指導や配慮を意識していなかった。いきなり一般的な社員と同等の成果を求められていたと感じている(本当はいろいろな配慮があったかもしれないけれど)

そこで私は自分がコントロールできる要素を”材料”と考えいかに”安くて早い”という観点から”材料”を使いこなすか、という所を意識するようになった。

 

2.人という”材料”

人を材料扱いするとはなんと乱暴かとは思うが、業務というドライな視点においては必要かと思う。(無論、人に対しての敬意を持って接することは前提である)

仕事は一人では大きな成果を生み出すことはできない。その為に周囲との協力が重要なのだ。

その為には人の力量を測らなければならないが、はじめからそのような高度なことはできない。

しかし、その人を観ることはできる。仕事の前向きさ、集中度、指示通りに動けるかといった要素からその人に対する割り当てを調整するのだ(断じて好き、嫌いではない)

 

3.実力を磨く

他者の材料的価値を上げる為には業務経験を積ませることが必要であるし、指示通り或いは指示以上に動く忠実度を上げるには、自らの実力を見せていかなければならない。

最初に戻ってしまうが、結果として努力をする必要がある。

しかし、努力の方向性は環境に応じて違ってくる。

人や設備によって、頭にいれておく知識が変わってくるのだ。

チームにとってウィークポイントである部分、希少性が求められる部分は積極的に習得するべきだ。それが手っ取り早い実力に証明にもなる。

しかし、業務規程や前後の工程など汎用的に求められる部分に対しては突き詰める必要はないと思う。注意したいのは、あくまで突き詰める(100にする)ことでなくある程度知っておく(50~70に留めておく)ということだ。

自分が50の部分は他の誰かが90あれば良い。必要なときは90の人を使えばいいのだ。

そして余裕があるときに50を80にしたり、0を30にする努力をすれば良い。

 

3.計画を立てる

材料がそろえば、計画が決まる。

私のスタンスはとにかく残業をしないことだ。それが結果的に”安く早く”をもたらすことは自明である。

うまくいかないプロジェクトというのは始めから全力投球であることが多い。

しかし、それでは不具合、歩留まりといった偶然の要素でとん挫するケースが見受けられる。最悪なのは人が疲弊して辞めてしまうことだ。

生産というものは納期が決まっている以上、そこを守れば良いと思っている。計画を立てて作業進捗を管理することでそういったトラブルを回避しやすくなる。

ほとんどの向上はこれをやっているとは思うが、上手くいかないことがあるのはなぜだろうか?

それは計画を立てた人はその”材料”の価値を見極められていないからだ。

だからこそ自ら材料の価値を見極め、計画を立てておくことが大事なのだ。